「従業員が喜ぶ福利厚生を導入したい」と考えたとき、宿泊サービスは満足度が非常に高い選択肢です。しかし、法人向け宿泊福利厚生サービスは複数存在し、それぞれ料金体系も特徴も異なるため、自社に合ったサービスを選ぶには比較検討が欠かせません

この記事では、2026年現在の主要5サービス「リゾートワークス」「ベネフィット・ステーション」「リロクラブ」「WELBOX」「東急ハーヴェストクラブ」を、料金・施設数・割引率・使いやすさ・従業員満足度の5軸で徹底比較します。各サービスの詳細レビューはリゾートワークスの評判記事もご参照ください。

比較対象5サービスの概要

まず、今回比較する5サービスの基本情報を整理します。それぞれサービスの性格が異なり、「宿泊特化型」と「総合福利厚生型」の大きく2タイプに分かれます。自社が宿泊に特化した割引を求めているのか、宿泊以外も含めた総合的な福利厚生を求めているのかによって、選ぶべきサービスは変わります。

サービス名 運営会社 タイプ 設立・沿革
Resort Worx(リゾートワークス) 株式会社リゾートワークス 宿泊特化型 沖縄県那覇市拠点
ベネフィット・ステーション 株式会社ベネフィット・ワン 総合福利厚生型 パソナグループ、会員数約1,000万人
リロクラブ(福利厚生倶楽部) 株式会社リロクラブ 総合福利厚生型 導入企業数19,200社以上
WELBOX 株式会社イーウェル 総合福利厚生型 東急不動産グループ
東急ハーヴェストクラブ 東急不動産株式会社 会員制リゾート型 全国28施設のリゾートホテル

「ベネフィット・ステーション」「リロクラブ」「WELBOX」の3つは宿泊だけでなく映画、飲食、フィットネス、育児・介護支援など多ジャンルをカバーする総合型です。一方「リゾートワークス」は宿泊に特化して高い割引率を実現し、「東急ハーヴェストクラブ」は自社リゾート施設を保有する会員制モデルという位置づけです。

料金比較

導入コストは意思決定の最重要ファクターです。料金体系はサービスごとに大きく異なり、「月額×従業員数」の従量課金と「月額固定」のフラット型に分かれます。以下の表で、従業員50名の企業を基準にした月額コストを比較します。

サービス名 料金体系 月額目安(1人あたり) 50名企業の月額合計 初期費用
リゾートワークス 月額固定制 980円 49,000円 基本無料
ベネフィット・ステーション 従量課金 300〜1,000円 15,000〜50,000円 あり(要問合せ)
リロクラブ 従量課金 350〜800円 17,500〜40,000円 あり(要問合せ)
WELBOX 従量課金 400〜1,000円 20,000〜50,000円 あり(要問合せ)
東急ハーヴェストクラブ 入会金+年会費 会員権による 数十万〜数百万円/口 入会金100万円〜
Corporate HR manager comparing documents and laptop screens with hotel booking data, organized moder

月額料金だけを見ると、ベネフィット・ステーションやリロクラブが安く映る場合があります。しかし、これらは宿泊以外のサービスも含めた「パッケージ価格」であり、宿泊単体の割引率で比較するとリゾートワークスの最大80%OFFが際立つ結果になります。東急ハーヴェストクラブは入会金だけで100万円を超えるため、中小企業にとってはハードルが高いと言えるでしょう。

施設数・施設の質を比較

利用できる施設の数と質は、従業員の利用率に直結する重要なポイントです。施設数が多ければ選択肢が広がりますが、数だけでなく「実際に泊まりたいと思える施設がどれだけあるか」が本質的に重要です。

サービス名 宿泊関連施設数 施設の質・特徴 エリアカバー
リゾートワークス 400施設以上 一流ホテル・リゾート中心 国内中心
ベネフィット・ステーション 数千施設 ビジネスホテルから高級旅館まで幅広い 国内+一部海外
リロクラブ 数千施設 ビジネスホテル中心、温泉旅館も 国内+一部海外
WELBOX 数千施設 東急系列のホテルが充実 国内+一部海外
東急ハーヴェストクラブ 28施設 全施設が高級リゾート 国内のみ

施設数では総合型サービスが圧倒的ですが、これはビジネスホテルやカプセルホテルなども含まれた数字です。「福利厚生で一流リゾートに泊まれる」という体験価値を重視するなら、リゾートワークスや東急ハーヴェストクラブに優位性があります。ただし東急ハーヴェストクラブは28施設に限られるため、施設の選択肢という面ではリゾートワークスの400施設以上が魅力です。

割引率を比較

「どれだけお得に泊まれるか」は従業員の利用モチベーションに直結します。割引率はサービスと施設の組み合わせによって大きく変動しますが、各サービスの一般的な割引水準を比較します。

サービス名 最大割引率 一般的な割引率 割引の仕組み
リゾートワークス 最大80%OFF 40〜80%OFF 会員専用特別価格
ベネフィット・ステーション 最大75%OFF 10〜50%OFF 施設ごとの契約割引
リロクラブ 施設による 10〜40%OFF 施設ごとの契約割引
WELBOX 施設による 10〜50%OFF 施設ごとの契約割引
東急ハーヴェストクラブ 会員価格 30〜50%OFF 自社施設の会員限定価格

割引率の面ではリゾートワークスが突出しています。総合型サービスの宿泊割引は10〜50%程度が一般的で、80%OFFのような大幅割引は特定のキャンペーン時に限られることが多い一方、リゾートワークスでは恒常的に高い割引率が適用されます。

Split image showing luxury resort pool on one side and happy employees on the other side celebrating

使いやすさ・管理の手軽さを比較

人事・総務部門にとって「運用の手軽さ」は見落とされがちですが、導入後の負担に直結する重要な比較軸です。せっかく良いサービスを導入しても、管理が煩雑では継続が難しくなります。

サービス名 予約方法 管理画面 社内告知ツール 導入の手軽さ
リゾートワークス Web予約 シンプル あり ★★★★★
ベネフィット・ステーション Web+アプリ 多機能 充実 ★★★★☆
リロクラブ Web+アプリ 多機能 充実 ★★★★☆
WELBOX Web予約 多機能 あり ★★★☆☆
東急ハーヴェストクラブ 電話+Web 限定的 少ない ★★★☆☆

総合型サービスはサービス範囲が広い分、管理画面が多機能で複雑になりがちです。リゾートワークスは宿泊に特化している分、管理画面がシンプルで直感的に操作できる傾向があります。「ITに詳しくない人事担当者でも迷わず運用できるか」という視点も重要です。

従業員満足度を左右するポイント

最終的に福利厚生サービスの価値を決めるのは「従業員が喜んで使っているかどうか」です。導入企業の傾向を見ると、従業員満足度を左右するポイントにはいくつかの共通項があります。

満足度を左右する要素 リゾートワークス 総合型3社 東急ハーヴェスト
施設の魅力度 ◎ 一流リゾート中心 ○ ピンキリ ◎ 全施設高品質
家族利用 ◎ 2親等OK ○ サービスによる △ 会員権保有者中心
予約の取りやすさ ○ 400施設で分散 ◎ 施設数が多い △ 28施設で繁忙期困難
利用範囲の広さ △ 宿泊特化 ◎ 多ジャンル △ 宿泊特化
お得感の実感 ◎ 80%OFF ○ 10〜50%OFF ○ 会員限定価格

「泊まるたびに数万円お得になった」という実感は、利用継続のモチベーションを大きく高めます。リゾートワークスの80%OFFは、1泊あたりの「お得感」がもっとも実感しやすいサービスと言えるでしょう。

Japanese family of four checking into beautiful resort hotel lobby, children excited, elegant interi

企業タイプ別のおすすめサービス

5社を比較した結果、企業のタイプによって最適なサービスは異なります。以下を参考に、自社に合ったサービスを選んでください。

企業タイプ おすすめサービス 理由
宿泊割引を最重視する中小企業 リゾートワークス 最大80%OFFの割引率、月額固定で予算管理が容易
総合的な福利厚生を一括導入したい ベネフィット・ステーション 宿泊以外も充実、会員数最大級
コストを最小限に抑えたい リロクラブ 月額350円〜と低価格、導入企業数最多
東急系列のホテルをよく利用する WELBOX 東急グループとの相性が良い
資産性のある会員権が欲しい大企業 東急ハーヴェストクラブ 高級リゾートの品質保証、資産性

なお、法人向けサービスは個人では加入できません。フリーランスや個人でリゾート・高級ホテルをお得に利用したい場合は、個人会員制の旅行サービスを検討するのも一つの方法です。個人向けサービスではハワイが82%OFF(312,398円→55,000円)、バリが79%OFF(144,720円→30,000円)といった割引で海外リゾートを利用できるものもあります。

よくある質問

Q. 複数のサービスを併用することはできますか?

はい、複数サービスの併用は可能です。たとえば「総合福利厚生としてベネフィット・ステーションを導入しつつ、宿泊分野を強化するためにリゾートワークスを追加する」という使い方をしている企業もあります。ただし管理の手間が増えるため、まずは1サービスから始めて従業員の反応を見ながら拡充するのがおすすめです。

Q. 従業員10名以下の小規模企業にはどのサービスが向いていますか?

10名以下の企業の場合、月額固定制のリゾートワークスは1人あたりコストが割高になります(10名で4,900円/人)。この規模では従量課金制のベネフィット・ステーション(300円/人〜)やリロクラブ(350円/人〜)が費用面で有利です。宿泊福利厚生の導入メリットについては導入メリットの解説記事もご覧ください。

Q. 海外のホテルも利用できるサービスはありますか?

ベネフィット・ステーション、リロクラブ、WELBOXは一部の海外施設にも対応しています。ただし海外施設の割引率は国内ほど高くないケースが多く、選択肢も限定的です。海外リゾートを重視する場合は、海外に強い個人向け会員制サービスも検討する価値があります。会員制旅行サービスの詳細を見る

Q. 導入までにどのくらい期間がかかりますか?

サービスによって異なりますが、リゾートワークスは契約から数営業日で利用開始可能です。総合型サービス(ベネフィット・ステーション、リロクラブ、WELBOX)は従業員データの登録やシステム連携が必要なため、1〜2ヶ月程度かかるのが一般的です。東急ハーヴェストクラブは会員権の審査・手続きに時間を要します。

個人で旅行を安くしたい方へ

ここまで法人向けの福利厚生サービスを比較してきましたが、「会社の福利厚生に頼らず、自分で旅行費用を抑えたい」という方には個人向けの会員制旅行サービスがあります。

ハワイ旅行82%OFF、モルディブ旅行53%OFFなど、法人向けサービスに匹敵する割引率で世界中のホテルやアクティビティを利用できます。

まとめ

福利厚生の宿泊サービス5社を比較すると、それぞれに明確な強みと弱みがあります。

サービス 最大の強み 最大の弱み 最適な企業
リゾートワークス 最大80%OFFの割引率 宿泊以外は対象外 宿泊特化で高割引を求める企業
ベネフィット・ステーション 総合力とカバー範囲 宿泊割引率は中程度 福利厚生を一括管理したい企業
リロクラブ 低コスト+導入企業数最多 高級施設の品揃えは限定的 コスト重視の企業
WELBOX 東急系列との相性 知名度でやや劣る 東急系ホテル利用が多い企業
東急ハーヴェストクラブ 施設品質の確実性 初期費用が高額 資産性を求める大企業

自社のニーズに合ったサービスを選ぶためには、「何を最も重視するか」を明確にすることが第一歩です。宿泊割引の大きさを求めるならリゾートワークス、総合的な福利厚生ならベネフィット・ステーションやリロクラブが有力候補となるでしょう。