「東南アジアの中でも特に物価が安い国」として人気が高まっているベトナム。実際に現地で使うお金は1日あたり3,000〜5,000円で十分に楽しめるため、コスパを重視する旅行者にとって理想的な渡航先です。

日本からのフライト時間は約5〜6時間、ビザなしで45日間滞在可能、そして現地ではフォーやバインミーといった絶品のストリートフードが100円台から楽しめます。この記事では、ベトナム旅行にかかる費用の全体像から、ハノイとホーチミンの特徴比較、1日の予算モデル、観光スポット、安全対策まで、格安で充実した旅を実現するための情報を徹底的にまとめました。

ベトナム旅行の費用相場

まずはベトナム旅行の費用を項目別に把握しましょう。4泊5日を想定した場合、格安プランなら総額7万円台から実現可能です。東南アジアの中でもタイやマレーシアと並んで物価が安く、特に食費と交通費の安さが際立ちます。

以下は4泊5日の場合の費用目安です。宿泊のグレードと食事の選び方で総額が大きく変わるため、自分のスタイルに合ったプランを選んでください。

費目 格安プラン 標準プラン 贅沢プラン
航空券(往復) 35,000〜55,000円 55,000〜80,000円 80,000〜150,000円
宿泊費(4泊) 8,000〜16,000円 20,000〜40,000円 50,000〜120,000円
食費(4日間) 4,000〜8,000円 10,000〜20,000円 25,000〜50,000円
交通費(現地移動) 2,000〜5,000円 5,000〜10,000円 10,000〜25,000円
観光・アクティビティ 3,000〜8,000円 10,000〜20,000円 20,000〜50,000円
通信費(SIMカード) 500〜1,000円 500〜1,000円 500〜1,000円
合計 52,500〜93,000円 100,500〜171,000円 185,500〜396,000円

格安プランの場合、航空券をLCCのセールで確保し、宿泊はゲストハウスやバジェットホテルを選べば、5万円台での渡航も十分に射程圏内です。航空券の選び方については格安航空券ガイド2026でも詳しく紹介しています。

航空券を安く手に入れる方法

日本からベトナムへのフライト時間は約5〜6時間と、東南アジアの中でも比較的近い部類です。LCCの就航が増えたことで、往復3万円台という破格のチケットが出ることもあります。航空券は旅費の中で最も大きな割合を占めるため、ここを抑えるだけで旅行全体の予算が大幅に変わります。

航空会社 種別 往復料金の目安 所要時間 特徴
ベトジェットエア LCC 30,000〜55,000円 約5.5時間 最安クラス、セールが頻繁
ジェットスター LCC 35,000〜60,000円 約6時間 日本語対応が充実
ベトナム航空 FSC 50,000〜90,000円 約5.5時間 サービス良好、預け荷物込み
ANA/JAL FSC 70,000〜130,000円 約5.5時間 マイル対応、安心の日系
乗継便(中国系等) 各種 25,000〜45,000円 約8〜12時間 最安だが乗継の手間あり

最安を狙うならベトジェットエアやジェットスターのセール時期が狙い目です。2〜3ヶ月前から価格を追跡し、セール告知をメール登録しておくと見逃しを防げます。ただしLCCは預け荷物が別料金のため、手荷物だけで旅行する場合と荷物を預ける場合で実質コストが変わる点に注意してください。

Bustling Ho Chi Minh City street with colorful motorbikes and French colonial architecture, vibrant

ハノイとホーチミンの比較

ベトナム旅行の二大拠点であるハノイ(北部)とホーチミン(南部)は、雰囲気も気候も大きく異なります。初めてのベトナム旅行ではどちらを選ぶか迷う方が多いですが、それぞれに明確な個性があるため、自分の旅のスタイルに合った都市を選ぶのがポイントです。

ハノイは歴史的な街並みと落ち着いた雰囲気、ホーチミンは活気あるエネルギーと近代的な発展が魅力です。物価はハノイのほうがやや安い傾向にあります。

比較項目 ハノイ ホーチミン
気候 四季がある(冬は15℃前後) 年中暑い(25〜35℃)
雰囲気 古都の風格、落ち着いた街並み 活気あふれる商業都市
物価(食事) フォー1杯 約60〜100円 フォー1杯 約80〜120円
物価(宿泊) バジェットホテル 1泊2,000〜4,000円 バジェットホテル 1泊2,500〜5,000円
主な観光地 ホアンキエム湖、旧市街、ハロン湾 統一会堂、ベンタイン市場、メコン川
グルメの特徴 ブンチャー、エッグコーヒー バインミー、ブンボーフエ
周辺スポット ハロン湾、サパ、ニンビン メコンデルタ、クチトンネル
ベストシーズン 10〜12月(涼しく快適) 12〜4月(乾季)

初めてなら「ハノイ+ハロン湾」がおすすめです。世界遺産のハロン湾クルーズは1泊2日で1万円前後から参加でき、ベトナム旅行のハイライトになります。一方で「活気ある都市体験」を求めるならホーチミンが向いています。4泊以上あれば両都市を国内線(片道3,000〜5,000円)で移動して楽しむことも可能です。

1日の予算モデル

ベトナムの物価の安さを実感してもらうために、実際の1日の過ごし方と費用をモデルケースとして紹介します。格安プランでも食事や観光で妥協する必要がないのがベトナム旅行の最大の魅力です。

ストリートフード中心の食事なら1食100〜300円程度で十分に満腹になります。レストランでの食事を含めても、1日5,000円あればかなり充実した1日を過ごせます。

時間帯 内容 格安プラン 標準プラン
朝食 バインミー+ベトナムコーヒー 約150円 約400円
午前 旧市街散策・寺院見学 無料〜300円 500〜1,000円
昼食 フォー+春巻き 約200円 約600円
午後 博物館・市場めぐり 300〜500円 1,000〜2,000円
カフェ エッグコーヒー休憩 約150円 約300円
夕食 ブンチャー+ビール 約400円 約1,200円
ナイトマーケット散策 500〜1,000円 1,000〜3,000円
交通費 Grabタクシー・バス 300〜600円 800〜1,500円
1日合計 約2,000〜3,200円 約5,800〜10,000円

ビールが1杯50〜100円というのもベトナムの大きな魅力です。「ビアホイ」と呼ばれるローカルのビアガーデンでは、生ビール1杯約50円から楽しめます。食事とお酒を存分に楽しんでも財布に優しいのがベトナム旅行の醍醐味です。

Traditional Vietnamese pho noodle soup bowl with fresh herbs and lime on rustic wooden table at stre

おすすめ観光スポット

ベトナムには歴史・自然・文化が凝縮された魅力的なスポットが各地に点在しています。入場料が無料または格安のスポットが多いため、観光にかかる費用を抑えながらも充実した体験ができます。

以下は、ハノイ・ホーチミン・その他エリアから厳選した必訪スポットです。ハロン湾やホイアンなど、都市部以外のスポットも含めて計画すると、ベトナムの多面的な魅力を堪能できます。

スポット エリア 入場料 見どころ 所要時間
ホアンキエム湖 ハノイ 無料 湖畔散策、玉山祠 1〜2時間
ハノイ旧市街(36通り) ハノイ 無料 活気ある商店街、ストリートフード 2〜3時間
ハロン湾クルーズ ハノイ近郊 10,000〜25,000円 世界遺産の奇岩群、1泊2日推奨 1〜2日
統一会堂 ホーチミン 約200円 ベトナム戦争の歴史を学ぶ 1〜2時間
ベンタイン市場 ホーチミン 無料 お土産・雑貨の宝庫 2〜3時間
メコンデルタツアー ホーチミン近郊 3,000〜8,000円 水上マーケット、フルーツ園 1日
ホイアン旧市街 中部 約600円 ランタンの街並み、世界遺産 1〜2日
ニンビン(チャンアン) ハノイ近郊 約1,000円 陸のハロン湾、ボートクルーズ 1日

ビザ情報と入国の注意点

2024年の改定により、日本国籍のパスポート保持者はビザなしで最大45日間ベトナムに滞在できるようになりました。以前は15日間だったため、大幅に旅行しやすくなっています。ただし入国にはいくつかの条件があるため、出発前に確認しておきましょう。

項目 内容
ビザ免除期間 最大45日間(日本国籍の場合)
パスポート残存期間 入国時に6ヶ月以上必要
入国カード 不要(2023年に廃止)
通貨 ベトナムドン(VND)、1円≒約170VND
両替 現地の宝石店・両替所がレート良好
SIMカード 空港で購入可能、7日間で500〜1,000円
コンセント A型・C型(日本のプラグはそのまま使える場合が多い)

両替は日本の空港よりも現地のほうが圧倒的にレートが良いため、最低限の現金だけ日本で用意し、残りは現地で両替するのがおすすめです。クレジットカードはホテルやレストランでは使えますが、屋台や小規模店舗では現金が必要です。

安全対策と注意点

ベトナムは東南アジアの中でも比較的治安が良い国ですが、観光客を狙ったトラブルはゼロではありません。事前に注意点を把握しておくことで、安全に旅行を楽しめます。

特に注意すべきはバイクによるひったくりとぼったくりタクシーの2つです。これらは対策を知っていれば十分に防げるトラブルなので、過度に心配する必要はありません。

注意点 詳細 対策
バイクひったくり 走行中のバイクからバッグをひったくられる バッグは車道と反対側に持つ、たすき掛け
ぼったくりタクシー メーター不使用、遠回り Grabアプリを使えばほぼ回避可能
スリ・置き引き 混雑した市場やバス内 貴重品は前ポケットまたはセキュリティポーチ
食あたり 屋台の氷、生水 氷入り飲料は信頼できる店のみ、ボトル水を携帯
交通事故 バイクが非常に多く横断が危険 現地の人に合わせてゆっくり歩いて横断
詐欺的な客引き 靴磨き、マッサージの押し売り 毅然と断る、関わらない

移動はGrabアプリが必須です。配車前に料金が確定するため、ぼったくりの心配がありません。空港からホテルまでの移動もGrabを使えば相場通りの料金で安心です。

Ancient Hoi An lantern-lit street at twilight with yellow buildings and Japanese covered bridge refl

宿泊費をさらに抑える方法

ベトナムの宿泊費はもともと安いですが、さらに賢く節約する方法があります。宿泊のグレードを上げつつ費用を抑えたい方は、会員制旅行サービスの活用も選択肢に入ります。

たとえばバリのリゾートホテルが一般価格¥144,720のところ¥30,000(79%OFF)、ハワイのホテルが¥312,398のところ¥55,000(82%OFF)といった会員価格が適用されるサービスがあります。ベトナムでも同様の割引が利用でき、通常は手が届かないラグジュアリーホテルにバジェット価格で泊まれる可能性があります。

節約方法 節約額の目安 難易度
ゲストハウス・ドミトリー 1泊1,000〜2,000円 低(プライバシーは△)
Booking.com等の直前割引 通常の20〜30%OFF 低(空室リスクあり)
長期滞在割引(5泊以上) 10〜20%OFF 低(交渉または自動適用)
会員制旅行サービス 最大50〜80%OFF 中(会員登録が必要)
オフシーズン滞在(5〜9月) 全体的に20〜40%安い 低(暑さ・雨の覚悟が必要)

会員制旅行サービスの詳細は会員制旅行サービスの詳細を見るで解説しています。また、海外旅行先のランキング情報は海外旅行おすすめランキング2026も参考にしてください。

まとめ

ベトナムは物価の安さ、食文化の豊かさ、歴史的な見どころの多さが揃った、格安旅行の最有力候補です。1日3,000〜5,000円で十分に楽しめるため、初めての東南アジア旅行にも最適です。

ポイント 内容
総費用(4泊5日) 格安プラン:約5〜9万円、標準プラン:約10〜17万円
フライト 約5〜6時間、LCCで往復3〜5万円
ビザ 日本国籍は45日間免除
1日の食費 格安:約1,000〜2,000円、標準:約2,500〜5,000円
おすすめ都市 ハノイ(歴史・ハロン湾)、ホーチミン(活気・メコン川)
安全対策 Grabアプリ必須、バッグのたすき掛け

航空券のセールを逃さずチェックし、ストリートフードを存分に楽しむことが、ベトナム格安旅行成功の鍵です。物価の安さを活かして、いつもより少し贅沢な体験をしてみてはいかがでしょうか。

よくある質問

Q. ベトナム旅行のベストシーズンはいつですか?

ベトナムは南北に長い国のため、地域によってベストシーズンが異なります。ハノイ(北部)は10〜12月が涼しく快適です。ホーチミン(南部)は12〜4月の乾季がベストです。中部のホイアンやダナンは2〜5月が雨が少なくおすすめです。全体的には11月〜3月が旅行しやすい時期ですが、この時期はハイシーズンのため航空券と宿泊費がやや高くなります。

Q. ベトナムで英語は通じますか?

ホテル、観光地、外国人向けレストランでは基本的な英語が通じます。ただしローカルの屋台やタクシードライバーには通じないことが多いです。Grabアプリを使えばタクシーでの言葉の問題は解消されます。翻訳アプリをダウンロードしておくと、ローカルの食堂での注文や市場での値段交渉に便利です。

Q. チップは必要ですか?

ベトナムには基本的にチップの文化はありません。ただし、高級レストランやホテルではサービス料が含まれている場合があります。マッサージや観光ガイドに対しては、サービスに満足した場合に20,000〜50,000VND(約120〜300円)程度のチップを渡すと喜ばれます。必須ではないので、無理に渡す必要はありません。

Q. ベトナムの治安は大丈夫ですか?

ベトナムは東南アジアの中でも治安が良好な国の一つです。凶悪犯罪に巻き込まれるリスクは低いですが、スリやひったくりなどの軽犯罪には注意が必要です。特にバイクによるひったくりはホーチミンで報告されています。バッグは車道と反対側に持つ、Grabアプリで移動する、夜間の一人歩きを避けるなどの基本対策を守れば、安全に旅行を楽しめます。